濃溝の滝の写真をNDフィルターで撮影するための設定をまとめたいと思います。
滝の流れを滑らかに撮影するためには事前の設定が欠かせません。
- カメラの設置
- NDフィルター装着前のカメラ設定
- NDフィルター装着後のカメラ設定
の3段階に分けて説明したいと思います。
カメラの設置
まず撮影したい構図を決めます。
そこに三脚を設置してカメラを装着します。
川の中に三脚を立てる場合は、流れの少ない箇所に設置します。
クイックシューを使っているので、装着後ははずれないかしっかりと確認。
その後にレリーズも装着します。
もしレンズにレンズフードを装着している場合は、NDフィルターが装着できないので外しておきましょう。
NDフィルター装着前のカメラ設定
絞り優先でシャッター速度の確認
まずカメラを絞り優先モード(AV)にしておきます。
この時に設定する絞りはF11からF16までの間で決めます。
絞りを絞ると画質が向上するといいますが、絞りすぎた場合に回析現象と言って絞り羽根の裏側に光が回り込んでしまい、被写体の輪郭などがぼやけて見えてしまいます。
◆絞り優先モード
- ISO100
- F11
の時のシャッター速度をチェックします。(仮に1/40秒だったとします。)
マニュアルでシャッター速度の設定
次に、マニュアルモードにして同じ設定にします。
ISO100、F11でシャッター速度が1/40秒
この状態にND400のフィルターを付けた場合のシャッター速度は
1/40×400倍=は10秒となります
◆マニュアルモードにした状態で
- F11
- ISO100
- シャッター速度を10秒
にします。
この設定が、NDフィルターを装着して撮影する設定になります。
その後ピントを合わせて、AFからMFに切り替えます。
その際レンズの手ぶれ補正もOFFに変更します。
ここまで設定してようやくNDフィルターをレンズに装着します。
NDフィルター装着後のカメラ設定
NDフィルターを装着するといよいよ撮影です。
この時にカメラ側の設定で変更しておきたいことがあります。
それはミラーアップ撮影するための設定です。
◆ミラーアップ撮影とは
ミラーアップ撮影と言うのはレリーズ時に自動的にミラーが上昇し振動が起こりぶれてしまうことを防ぐ撮影方法です。
1/15秒から1/30秒前後の撮影や望遠レンズを使用しているときは注意した方が良いと言われています。
そこで事前にミラーを上昇させておいてレリーズ時にシャッター幕の開閉だけを行うようにするのです。
カメラのメニューから、ミラーアップのON・OFFが設定できますので、ミラーアップ撮影を「する」に変更します。
レリーズボタンを1回押すとミラーが上がり、2回目を押したときに撮影されます。
これで撮影できますね。
撮影後、写真を見てからF値やシャッタースピードを調整して、撮影したい明るさやイメージに近づけます。
さいごに
この記事を書いている時は、まだNDフィルターを使って撮影しているわけではありません(^^;)
恐らく撮影当日も、この手順を確認しながらの撮影になるでしょう。
今も、部屋で三脚を立ててカメラの設定を最初から順番に予習しています。
どんな写真が撮れるか楽しみですね。
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