千葉県長生郡長南町に在る、museam as it is 美術館。
閉館すると聞いていましたが、移転は中止とのこと。
2021年8月8日(日)、土砂降りの雨の中「最後に」を鑑賞してきました。
museum as it is 美術館の設計者 中村好文
as it isの設計者は建築家の中村好文先生です。
先生は、自給自足の小屋「Hanem Hut」の設計や、
皆川明氏の展示で shell houseの設計もされています。
皆川さんといえば、クルックフィールズのcocoonの
プロジェクトリーダーとして、コンセプトデザイン、設計、デザイン監修まで総合的にディレクションされています。
KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)に来春オープン予定の「COCOON」では、お客様へ食体験を提供する料理人…
as it is の外観
外壁は土壁で、森の中に佇む、昔ながらの土壁の納屋のようにも見えます。
入口はここで良いのかな?と思いつつアプローチを進みます。
as it isのエントランス
外観からは、幅の広い開口部に見えましたが、人が通れるのは、1000mmほど。格子ガラスに堅木の引手の建具です。
as it is の1階
屋内に入ると大きな吹き抜けの空間が出迎えてくれます。外壁と同じ土壁の内壁が屋外との連続性を感じさせます。広幅の床材とその隙間が何とも言えない自然な感じを醸し出しています。
as it is の ダイニングとキッチン
座った際にちょうど良い眺めとなる窓。そして低い天井も、吹き抜けの空間と対比して、居心地の良い空間です。
as it is の茶室
ダイニングの奥には、茶室があります。
壁と天井は和紙で仕上げられています。
貼り替えってどうするんだろ?とか、余計なことを考えてしまいます。
as it is のトイレ
茶室の脇にトイレがあります。
間仕切りはスチールプレートに堅木のコーナーガード。
照明スイッチは思わず撮影しました。
as it is の階段
ダイニング側にある螺旋階段。こちらは来館者は登れません。
手すりと手すり子の細いスチールのおかげか、主張しない階段になっています。
ダイニングとは反対にある階段です。
階段幅はとても狭く、人と人がすれ違えません。
手すりは、組木細工のようです。手すりの曲がりも見事ですが、手すりと手すりの接続、手すりとブラケットとの接続が、どのように施工したのか気になります。
1階から踊り場までを施工し、踊り場から2階までを施工し、踊り場のコーナー箇所を最後に接続したのでしょうか。
as it is の2階
2階も展示スペースとなっています。
腰壁上部の手すりは、人が触れる箇所は堅木で、それ以外は土壁という納まりです。1階から見た時に土壁が連続していたのは、この納まりのおかげですね。
吹き抜け上部のスポットライトは、目立たないワイヤーで吊っています。対面に見える配線が悩ましいですね。ワイヤレス給電が出来れば。。。
トップライト
明かりは、ほぼトップライトから取っています。間仕切り壁が少なく、中央の吹き抜けを介して2階の空間も一体にしているから出来るんですね。
ちょっと一服
吹き抜け中央の椅子でコーヒーをいただきました。「ここで良いんですか?」と思わず聞いてしまいました。
as it is のアクセス
googlemapでは、アズイットイズで検索
〒297-0154 千葉県長生郡長南町岩撫41
駐車場は、建物横まで行く道路も細く、駐車台数が少ないため地図で示してある無料駐車場に止めるのが便利です。
as it isの近くには、笠森観音や黄金の像で有名な長福寿寺もありますので、そちらにも足を運んでみてはいかがでしょう。
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