一級建築士の製図は独学で合格できる?やっぱり学校?受からない人の特徴とは?

1級建築士の受験申込も終わり
そろそろ製図試験に向けて追い込みの時期ですね。

受験の時期が近づくと耳にするのが
独学か通学か?ということ。

お客さんや仕事仲間の所員など
毎年受験者が何人かいて
飲みに行くとその話題になります。

20代の時に合格した2人が
よくアドバイスする内容をまとめました。

29歳までの合格者が40%なので
一般的なレベルの話として捉えてもらえれば
よいと思います。

一級建築士の製図は独学で合格できる?

製図
製図

毎年数%の人は独学で合格しているといいます。
このデータの裏付けって出来ないと思いますが。

私の周りには、製図を独学で合格した人はいません
大手ゼネコン・大手設計事務所・
特定行政庁の主事・アトリエ系など
様々な場所で仕事をしている友人たちも
製図は独学ではありませんでした。

独学をどのように捉えるのか?ですが
要するに、N学院やS学院に通わない!
数万円の通信講座を受けない!
ということだと思います。

ただし、建築士会主催などの講習会を受けて
合格する人は独学という位置付けになるのかもしれませんね。

【私が当時考えた独学の大変な点】

  • 合格するために必要なテキストの見極めが出来ること。
  • 演習課題などの正否の判断を自分で出来ること。
  • 自分で時間を決めて取り組めること。
  • 周りに資格保有者がいて適切なアドバイスが受けれること。

自分は数%の人間だ!という方は
ぜひ独学で取り組んで下さい。

一級建築士の製図はやっぱり学校?

私のように一般的なレベルの場合
N学院やS学院に通う選択がおすすめ
です。

◆私が通ったS学院の例です。

  • 担当講師に質疑しながら課題に取り組めます。ですから、わからないことはその場で解決します。
  • 自分の製図の内容を見てもらい、不足する事、改善すると良いことなどの指摘が受けれます。
  • とにかく毎週日曜日(or水曜日)朝から夜まで一日みっちりと講座がありますので、頭を切り替えて取り組めます。
  • 学校に毎週通っていることを上司に伝えておくことで、その日は仕事のことで煩わされることがなくなります。
  • 当然、機能図から面積配分、1/400エスキス、製図までの流れを繰り返し行う環境が整います。
  • 図面の印象を良くするためのコツなども学べます。

学科試験終了後から受講開始です。
学科が不合格の場合は、製図受講は来年に持ち越しなので
学科合格発表後に講座に来なくなる人が数名います

製図常連さんもいて、最初の何日かは
ものすごく製図が早くて圧倒されましたが
講座後半になるとスピードはあまり変わらなくなります。

この方、何度も製図が不合格になっているそうです。。。

スピードは後から確実に早くなるので
平日の宿題(エスキスからの製図)に取り組むことで
着実に時間内で描き上げることが
出来るようになりますよ。

添削もしっかりとしてもらえます。

一級建築士の製図に受からない人の特徴とは

S学院の同じ講座を受けていた人の特徴です。

  1. 図面が汚い
  2. 未完成のまま他の課題に手をつける
  3. 設計条件をクリアしていない
  4. 製図試験のノウハウに、実務経験上のノウハウを盛り込もうとする

など、根本的に欠けているものが確実にあります。

図面が汚い

聞いた話では、製図の合否を決める際
まず、図面の印象だけでふるいにかけるそうです。
本当だったらオドロキですよね~。

ただ、見た目が悪いということは
設計者としての資質がないと言われても
仕方がありませんので要注意です。

未完成のまま他の課題に手をつける

とにかくエスキスまでまとめあげる力が必要であるにも関わらず
いつまで経っても出来ないまま製図を始めてしまうのです。
エスキスがまとまっていない状態で製図を始めても
出来上がった図面は未完ですよね?

恐らく平日にしっかりとエスキスの訓練をしていないのでしょうね。

設計条件をクリアしていない

これもエスキスに通じる内容ですが、設計条件を勝手に省く人がいました。
納まらないからと。。。

意味がわかりませんよね。

お施主さんと、上手くいっているのか心配です。

製図試験のノウハウに、実務経験上のノウハウを盛り込もうとする

これは、実務経験の長い年配の方の話です。
自分の事務所ではこういった納まりにしてるんだ!
と先生に話をしていました。

先ほど登場した常連さんの図面も拝見しましたが
同じ受験者から見ても、廊下が広すぎるのが明らかで
他の室が納まってないんじゃないの?
という、わりと簡単なことに本人は気づいていませんでした。

合格後の集まりで営業の方に聞いたところ
この方たちは、やはり合格してませんでした。

さいごに

1級建築士は、取得していると何かメリットがある
という資格ではなく、取得していないと
仕事にならないという資格です。

必要最低限の知識と技術を備えている
という証のようなものですから
早いうちに取得しましょう。

平日も仕事で、夜11時から2時まで自習をして
日曜日は朝から夜まで講座という日々は
たった3ヶ月だけです。

たった3ヶ月頑張らなかったために
その後何年も合格できずにいる人もいます。

そうならないためにも
常に手を動かすようにしましょう。

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