一級建築士の製図試験で必要な道具と、準備の仕方や使い方のコツについて紹介します。この記事を読んでいる方は、学科試験を無事終了し製図試験の対策を行う方だと思います。
試験講座や独学の方など対策は様々でしょうが、私が製図試験を1回で合格した時に準備した道具ですので是非参考にして下さい。
建築士の製図に必要な道具一覧!
試験当時に使用した製図に必要な道具です。もう使うこともないだろうということで整理をすることに。ただ、これから試験を受ける方の参考になればと思い記事にしました。
A2版 平行定規
販売されている所で試験会場に持ち込み可能かどうかの表記があるので、ずばりその物を購入します。出来れば新品の購入をおすすめします。というのも中古の場合ですと平行定規のブレーキが効かないなどのトラブルがあります。
キャリングバックやマグネットプレートは標準装備だと思いますが、購入前に念の為確認を!
まだ資格がない状況の時の給料でしたので、試験のためとは言え製図台を購入しなければいけないのは経済的に辛かったのを覚えています。
0.7mmシャープペン
0.5mmと0.7mmを使い分ける人がいますが、私は0.7mmだけで描きました。太い線を描く時は用紙に対して垂直にし、細い線を描く時は角度を付けていました。シャープペンを持ち替える時間も省きます。とにかく手数を減らすんですね。
本数は2本用意します。心配な方は3本あると安心です。もちろん替え芯も用意します。
消しゴム
消しゴムは消しカスがまとまるタイプにします。細かい消しカスが残った状態で平行定規を使用すると、製図用紙が汚れてしまします。製図試験では見た目のキレイさも大切です。汚さないようにします。
※電動の消しゴムは持ち込み出来ません。
字消板
細かい範囲を消す際にあると助かります。ドラフティングテープを持ち手側に貼っておくと、取り扱いがしやすいです。
製図用ブラシ
消しゴムの消しカスやシャープペンの芯の粉を払うために使います。図面を汚さないためにも手で払ったりしないようにします。
勾配定規
縦の線を描く際に使用しただけで、勾配が必要だった記憶はありません。2級の場合に勾配屋根を描く際には使いますね。ただ、出題内容によっては必要になります。
三角定規
勾配定規よりもコンパクトなサイズの三角定規を用意します。細かい箇所を描く際に使います。分度器も用意します。これは100均で売っている物で十分です。
三角スケール
30cmの三角スケールを用意します。描き始めにスパン割りをする際に使います。基本的に製図用紙は方眼になっているので、広い範囲で寸法を把握するために必要です。
一級建築士試験受験要領の注意事項にもありますが、三角スケールには目印を付けるのは禁止です。紛らわしい汚れなどは落としてから携帯します。
テンプレート
製図試験用のコンパクトなテンプレートが販売されています。円・だ円・三角・四角が使えます。写真の上のサイズが通常使用している大きさです。試験用は写真下のタイプ。
ドラフティングテープ
製図用紙の四隅を固定するために使います。割安だからと大きいサイズのものではなく、コンパクトな大きさの物を使います。
電卓
加減乗除、ルート、メモリー、%機能、関数機能までが限度ですが、関数機能は使いませんので一般的な電卓を持ち込みます。
スマホの電卓機能はもちろん使えません。
蛍光ペン
問題用紙のチェックに使います。試験前の講座の際から使いますので、そのまま携帯すれば良いでしょう。
建築士の製図試験で差が付く使い方のコツは?
- 細かいことかもしれませんが、三角定規やテンプレートにはフローティングディスクを使用します。これも図面を汚れなくするために必要です。
- 道具は一式長方形のコンパクトなケースに入れて製図台の横に置けるようにします。CDケース10枚分が入る程度の100均にあるプラスチックケースなどが最適です。これ以上大きいと邪魔になりますし、小さいと入りきりません。
- 傾斜用のまくらは必須です。現在は30度以下と指定されていますね。試験会場の机は奥行が狭いので、必ず用意します。必ずです!ないと本当に困りますよ。
- 文字用のテンプレートが持ち込み可ですが、数字や文字は全てフリーハンドで書きます。練習してキレイに早く書けるようにしておきます。寸法や室名程度ですから、課題をこなしている間に上達します。
さいごに
試験前になってから必要な物を用意するのではなく、学科試験終了後から全ての道具を用意して使い慣れておきます。とにかく描くことに集中できるように常に同じ場所に置き、試験の時と同じように使うことを心がけましょう。
その他、試験当日の携行品が『建築技術教育普及センターの一級建築士試験受験要領』に記載されていますので今一度チェックして下さい。
また、以下の記事で製図試験に受からない人の特徴をまとめていますので、自分が該当していないか確認をして、万全の態勢で試験に臨んで下さい。
⇒一級建築士の製図試験に受からない人の特徴とは?