うなぎ好きな私としては土用の丑の日じゃなくてもうなぎを食べたいと思うのですが、今まで当たり前のように山椒をかけていたけど、どうしてかけるのか?かけ方はコレでいいの?と疑問に感じたので調べてみました。
山椒のかけ方は納得ですよ^^
他にも、うなぎを美味しい食べ方も紹介しますのでご覧ください。
うなぎの蒲焼に山椒をかける理由は?
我が家ではうなぎの蒲焼に山椒をかけたり、かけなかったり、途中でかけたりと色々です。この山椒はいつからどのような理由でかけ始めたのでしょう?
山椒をかけ始めたのはいつ?
室町時代の料理書『大草家料理書』に「宇治丸(うなぎ)かばやきの事 丸にあぶりて後に切也 醤油と酒を交て付る也 又、山椒味噌付て出しても吉也」とあり、室町時代には山椒を付けて食べていました。
この時の蒲焼は開いた物ではなく、丸のまま串に刺して焼いたものです。その後、寛文7(1667年)に出版された『食物和歌本草増補 7巻. [4]』食物和歌本草増補 7巻にも山椒味噌や醤油を付けて、と記されているので食べ方の一つとして根付いていたと考えられます。
うなぎの蒲焼に山椒をかける理由
『大草家料理書』の山椒味噌付けて出しても吉也、だけではどういった理由で山椒がかけられたのかは分かりませんね。
漢方薬として用いられる山椒は、消化を助ける効果があるとされます。また、泥臭さを消し、脂の多い鰻をさっぱりと食べる為の工夫とも言われています。
現在のうなぎは泥臭くなく、開いて焼かれているので脂っぽさもしつこくありませんね。山椒は香りが強いので、消化を助けるという理由でかけるなら、最初は山椒をかけずに、後半でかけるのが良さそうです。
うなぎの蒲焼に納得の山椒のかけ方
本日、フジテレビの『ノンストップ!』で紹介されていた山椒のかけ方です。
- うなぎの蒲焼をひっくり返す
- 皮の面を上にして山椒をかける
- うなぎの蒲焼を再度ひっくり返して元の状態に戻す
- ごはんと一緒に食べる
山椒はうなぎをひっくり返して皮の面にかけてからまた戻して食べるのがおすすめとのこと。口に入れた瞬間はうなぎの香ばしいさとタレの甘みが広がり、その後山椒の香りが広がるので、いきなり山椒の香りが口に広がるということが避けられるそうです。
確かに納得ですね。
お店に行った際には手間かもしれませんが、うな重の蒲焼を一度ひっくり返して山椒をかけてみて下さい。
うなぎの美味しい食べ方
うなぎを食べに行くと、うな重、肝吸い、白焼きといつものパターンです。でも、この他にも美味しい食べ方(調理法)があるので紹介します。
うなぎの肝焼き
うなぎの肝焼きはうなぎの内臓を焼いたものです。串の場合は数匹分の内臓が必要なのでちょっと贅沢ですね。ビタミンAが豊富なので美容に良い食材です。他にも視覚の正常化にも関係があるので食べておきたいメニューです。
そういえば、八ッ目うなぎキモの油が眼に良いというので、成田で購入してきたのを思い出しました(-_-;)
うなぎのヒレ焼き
そのままヒレを焼いたものです。見た目は美味しそうには見えない代物ですが、歯ごたえがあって脂の旨みが口に広がるのでクセになるメニューです。
うなぎのかぶと焼き
その名の通りうなぎの頭を蒲焼にした物です。頭(カブト)のくちばしを落としてから竹串に刺し素焼きにします。その後圧力鍋で蒸してからタレで焼くので、柔らかくてジューシーです。
うなぎのくりから焼き
蒲焼を作るときにヒレを切るのですが身も残ります。その端切れを串に巻き付けて焼いたものです。倶利伽羅龍王の化身である龍が剣に巻き付く形に似ているので『くりから焼き』と名付けられたそうです。
さいごに
夏の土用の丑ですが、2015年は7月24日(金)と8月5日(水)です。お店で食べるのも美味しいですが、通販の冷凍国産うなぎも湯煎で温めるだけでふっくら美味しく食べられます。
是非、今回紹介した山椒の食べ方を試してみてください。
ちなみにうなぎの美味しい部位は、尻尾です。しっぽを動かして泳ぐので身が締まって脂や旨みが凝縮しています。