おみくじの縁起の良い順番気になりますよね。
大吉が一番良くて
凶が一番悪い?
中間は吉かな?
という適当な感じで理解していましたが、半吉という順番もあるとか。
さらに、ここ数年は小吉ばかりで、小吉って凶より一つ前の順番でしょ?と勝手に考えていましたが、実はそうじゃないことが判明^^
もっと良い順番だったんです!!
おみくじを引くときは
- 『おみくじの順番の一つや二つ違うことが、その後の一年を占うなんてあり得ない!』
- 『吉凶よりも中身に書いてあることが大切』
などと思いながら引きますが、そんなのはただの強がりでした。。。どうせ引くなら一つでも順番が上のほうがいいんです。
そこで今回は、初詣の参拝者が多い浅草寺や成田山新勝寺などでおみくじの順番を調査してきましたので紹介します。また神社やお寺によっても順番が違うので是非ご覧下さい。
おみくじの順番にある半吉って?
おみくじの半吉は
- 大吉
- 吉
- 半吉
となり、吉の次に縁起の良い順番になります。
この半吉が登場するのは、浅草寺や成田山新勝寺などのおみくじです。では、半吉と中吉はどちらが良いのか?ということになると、恐らく半吉=中吉なのかな?という判断になります。
おなじおみくじの中で、半吉と中吉は使われていないので半吉と中吉はどっちが良いのかという比較自体が意味がないものだといえます。
おみくじ吉凶の順番を神社本庁などで調査
神社本庁の順番
おみくじの順番をまずは、全国約8万の神社を統括する神社本庁のHPで調べてみました。
◆大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶
6種類の吉凶判断があります。
それなら、神社系は全てこの順番なのかと思ったら、必ずしもそうとも言えないことがわかりました。
八坂神社のおみくじ
『祇園さん』で親しまれている京都の八坂神社のおみくじを引いたら
『半吉』
でした。半吉は神社本庁の公表している順番にはありません。八坂神社のおみくじの順番は
◆大吉・吉・半吉・末吉・凶
と5種類の吉凶判断です。少ないんですね。
さらに、おみくじの原点と言われる元三大師百籤にある五言四行ではなく、和歌が書かれていました。(元三大師百籤については後ほど説明します)
不思議に思って調べると八坂神社は神社本庁に属しておらず、神社本教に属しています。神社本教とは、京都府神職会がルーツとなっていて、上賀茂神社や平安神宮、伏見稲荷大社、北野天満宮なども属しています。
それなら、神社本教に属している神社は、全て同じおみくじなのか?というと、同じではなかったんです。( ゚Д゚)
平安神宮のおみくじ
『時代祭』で有名な平安神宮のおみくじは第1番から第25番まであり、その吉凶の順番は
◆大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶
となっています。神社本庁の順番と同じですね。
右側に歌が書いてあり、縦に長いおみくじです。紙質も和紙で上質な感じです。
北野天満宮のおみくじ
全国の天神さんの総本社である北野天満宮。『学問の神様』『芸能の神様』で有名ですね。おみくじの順番は
◆大吉・吉・中吉・小吉・末吉・半凶・凶
と7種類の吉凶判断です。半凶ってのもあるんですね。
神社本庁とも八坂神社とも違います。
学業成就の神様なので、受験生がおみくじを引くことを考えると、半凶がなくても良いのでは?などと思ってしまいました。甘い?
伏見稲荷大社のおみくじ
伏見稲荷のお稲荷さんは、『あらゆる願い事をかなえてくれる万能の神様』として人気です。そんな伏見稲荷大社のおみくじはというと、なんか別格です。。。
順番も中身もわかりにくい!
◆大吉・凶後吉・末大吉・末吉・大大吉・向大吉・吉・中吉・小凶後吉・小吉・後吉・凶後大吉・吉凶未分末大吉・吉凶不分末吉・吉凶相半・吉凶相交末吉・吉凶相央
という状態。これってローカルルールなの?と思いました。もう、引いたその場で巫女さんに聞いたほうが良いレベルですね。
ちなみに、引いたおみくじの結果は
『吉凶相半(きち きょう あい なかばず)』
書いてある中身も良くないです( ;∀;)
17種類の吉凶判断の中でも下から3番目です。順番も中身も悪いじゃん!ということで、思い当たることは改めるようにしないといけませんね。
おみくじ吉凶の順番を浅草寺で調査
浅草寺の紹介の前に、おみくじの原点である元三大師百籤について説明します。
元三大師百籤とは?
現在の形のようなおみくじの原点は
元三大師百籤(がんさんたいしひゃくせん)
と考えられています。
- 川越市・喜多院にある『元三大師百籤和解』
- 東京・正覚寺にある『元三大師御鬮帳』
- 東京・待乳山聖天にある『観音百籤』
- 比叡山延暦寺にある『元三大師御鬮諸鈔』
といわれるもので、第18世天台座主良源(=元三大師)が、運勢や吉凶を五言四行の漢詩百首で読んだのが始まりと言われます。
元三大師は『角大師』とか『摩滅大師』の別名もあります。
ちょっとかわいい?お札シールです。これは三鷹市の深大寺で入手しました。このお札を手に入れた時は、おみくじの原点が元三大師だとは知りませんでした。
浅草寺の支院 待乳山聖天のおみくじ
おみくじの原点を手に入れたいと思い、浅草寺から徒歩10分ほどにある待乳山聖天(まつちやましょうでん)に行ってきました。ここは、夫婦仲が良くなると言われているので、浅草寺や東京スカイツリーに行った際には是非寄って欲しい場所です。
おみくじの順番は
◆大吉・吉・半吉・小吉・末小吉・末吉・凶
と7種類の吉凶判断です。
こじんまりとおみくじが置いてあります。
筒を良く振って、さかさまにして棒を取り出します。
番号を確認して、その番号の引き出しからおみくじを取り出します。
これが五言四行のおみくじの原点なんですね。初めて見ました。シンプルですが、情報が全く頭に入ってきませんね(^^;)
浅草寺のおみくじ
浅草寺のおみくじは、『浅草寺観音籤』といいます。引き出しの番号も百番まで。棒を引いて、書いてある番号の引き出しを自分で開けておみくじを取り出すというシステムです。
待乳山聖天のおみくじと全く同じ。唯一の違いは、裏面に日本語と英語の説明と、『観音籤』の由来について書かれています。
おみくじの引き出しもズラっと並んでいて、流石観光客で訪れる人が多い浅草寺だなあと思いました。
この日も平日にも関わらず、人・人・人。
肝心のおみくじの順番は
◆大吉・吉・半吉・小吉・末小吉・末吉・凶
と7種類の吉凶判断です。
この日に、とうとう凶を引いてしまいました。凶が出た人は、観音様のご加護を願い、境内の指定場所に観音籤を結んでご縁つなぎをしてくださいと書いてあります。
はい。結んでくるのを忘れました。。。困りましたね。
でも、浅草寺では結んでいる人が少なかったですね。
おみくじ吉凶の順番を成田山新勝寺で調査
初詣の人出でいえば、成田山新勝寺も忘れてはいけませんね。
おみくじは、自動販売機と引き出しの2種類がありました。御守・御札受場に両方とも設置してあります。
引き出しタイプの前には、丁寧に吉凶判断の順番もわかるようになっています。
裏面に、英語・中国語・韓国語で説明が書いてあります。この説明があるのが引き出しタイプで、自販機タイプは裏面が白紙です。
五言四行のタイプは観音百籤と同じですが、見やすく現代に合わせているといった印象のおみくじです。
おみくじの順番は
◆大吉・吉・半吉・小吉・末小吉・末吉・凶
と7種類の吉凶判断です。浅草寺や待乳山聖天と同じですね。
成田山は、浅草寺と違い、おみくじを結んでいる人が多かったですね。凶が出たら結びましょうということは、凶の人が多い??
さいごに
今回はおみくじの順番を調べてみましたが、半凶とか微妙な位置付けのものから、吉凶相半のような意味がわかりづらいものまで様々あることがわかりました。
一般的なのは、神社本庁の順番と元三大師百籤をベースにした順番になるのでしょう。
さいごに、今回紹介したおみくじの順番をまとめておきますので、おみくじの順番確認の参考にしてください。
神社本庁
◆大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶
八坂神社
◆大吉・吉・半吉・末吉・凶
平安神宮
◆大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶
北野天満宮
◆大吉・吉・中吉・小吉・末吉・半凶・凶
伏見稲荷大社
◆大吉・凶後吉・末大吉・末吉・大大吉・向大吉・吉・中吉・小凶後吉・小吉・後吉・凶後大吉・吉凶未分末大吉・吉凶不分末吉・吉凶相半・吉凶相交末吉・吉凶相央
待乳山聖天(おみくじの原点の形)
◆大吉・吉・半吉・小吉・末小吉・末吉・凶
浅草寺
◆大吉・吉・半吉・小吉・末小吉・末吉・凶
成田山新勝寺
◆大吉・吉・半吉・小吉・末小吉・末吉・凶