挙式後のキャスケードブーケやラウンドブーケを思い出と共に保存するためにおすすめの方法を紹介します。
保存方法としては3つあります。
- 押し花にして保存する方法
- ドライフラワーにして保存する方法
- プリザーブドフラワーにして保存する方法
それぞれの特徴をメリット・デメリットを含めて掲載しています。それではご覧ください。
ブーケの保存におすすめは?
ブーケの保存におすすめの方法は目的によって違います。何を残したいのか?ということを考えると自然と自分に合ったおすすめの方法が決まります。
簡単にポイントを説明すると
【押し花】
生花の色合いを残しておきたい場合。
【ドライフラワー】
色のグラデーションや立体のブーケの雰囲気を残しておきたい場合。
【プリザーブドフラワー】
生花の鮮やかさや立体のブーケの雰囲気を残しておきたい場合。
上記のポイントはそれぞれの制作方法による特徴で決まってきます。順番に特徴を詳しく見ていきましょう。
ブーケの保存押し花の特徴は?
- 花びらやおしべ、めしべ、葉など全てのパーツに分解する
- 種類に合わせて適したプレス等の方法で乾燥させる
- 必要に応じて着色などを行う
- 分解する前のブーケ写真を見ながら組み立てる
- 額装する
ざっくりとですが、このような手順でブーケの押し花に仕上がります。
押し花は、鮮度が良く、すばやく乾燥させるほど色鮮やかに作れますが、挙式後のブーケは決して鮮度が良いとはいえません。
しかし、押し花前の下処理や押し花後の処理で花の色を残すことが出来ます。
- 押し花後の着色
- 赤、紫、オレンジの花は発色剤を使う
- 黄色っぽくなった白い花は白色還元液を使う
- 緑の葉などは緑還元液に浸してから押す
といったように生花の時の色のイメージを保つことが出来ます。
デメリットとしては
- ブーケの立体感のまま残せない
- ブーケの花びらなどを使って作品にするという作業のため、技術やセンスによって出来上がりに差が出る。
微妙な配置や色の再現力の違いということが現れてくるのが押し花なので、実際に自分の好みに合う作品の雰囲気かどうかで依頼するお店を決めましょう。
ブーケの保存ドライフラワーの特徴は?
ドライフラワー簡単に言うと、『そのままの形で乾燥させた花』です。自然乾燥法で乾燥させると花の色は鮮やかさを失いますが、微妙な色の変化はそのまま表現されます。
枯れる素材の風合いを楽しむのがドライフラワーなので、そこに新鮮さなどは求める方法ではありません。
しかし特殊な乾燥方法で色合を出来る限り残したドライフラワーもあります。ただ出来る限りということなので当然生花よりはくすんだ色合になります。
微妙な色の変化を残しつつ、ブーケの立体感をそのままに保存したい人にはドライフラワーは良いでしょう。
ドライフラワーを自分で作る場合は?
自分でドライにする場合は自然乾燥法が簡単で手軽です。
- 生花を十分水揚げする
- ブーケを解体して種類ごとに輪ゴムで束ねる。(乾燥すると縮むので)
- 直射日光が当たらない風通しの良い軒下などに茎を上にして吊るす
- 雨が降ってきたら室内に入れる(湿気には注意)
ただし自分で乾燥させるには、ブーケを組めることが前提です。ワイヤリングなども慣れが必要なので、大切なブーケでいきなり自分で作業するのはおすすめしません。
ブーケの保存プリザーブドフラワーの特徴は?
プリザーブドフラワーの場合、色の鮮やかさが特徴のブーケとして保存できます。
つまり色は鮮やかだけれど、微妙な色の変化は残りません。
- 生花を薬品に漬けて色を抜く(色あせてバリバリ)
- グリセリンに漬ける(生花のような質感に戻る)
- 着色剤を吸わせて着色(花びら全体が同じ色になる)
着色剤を吸わせて着色するのでグラデーションなどの表現が出来ません。そのかわり生花のような質感は再現できます。
一輪づつ加工するので手間がかかるため割高になります。生花のブーケを保存するためにプリザーブド加工するのであれば、最初からプリザーブドフラワーを使ったブーケを使うという選択肢もあります。
さいごに
ブーケを形として残すことは思い出を形に出来てすごくうれしいことかもしれません。しかし、それぞれ押し花やドライフラワーやプリザーブドフラワーに加工して保存することは、そのままのイメージを残すことにはなりません。
過度な期待はしないように、もしこのブーケのイメージの何か1つを残すなら?という気持ちで選ぶと後悔しないと思いますよ。