丸太町通りの間ノ町口からすぐの九条邸跡。拾翠亭がおすすめです。
読みは拾翠亭(しゅうすいてい)です。
九条家の現存する唯一の建物、拾翠亭(しゅうすいてい)
五摂家のひとつであった、九条家の現存する唯一の建物。五摂家とは摂政や関白になれる最も格の高い公家で、近衛、九条、二条、一条、鷹司の五つを指します。
五摂家とは
五摂家といえば、藤原氏の一族の中で最も天皇に近い、まさに貴族中の貴族。
始祖、藤原鎌足から始まり、藤原不比等、藤原道長を経て、今もなお日本の上流に君臨するセレブ中のセレブです。
五摂家「1300年の歴史を誇る超名門」藤原道長の華麗なる子孫たち
そして摂政、関白とは
摂政とは、天皇の継承の対象となる者が、幼少、女性、病弱などの場合、代わりの者に公務を任せることができる制度のこと、またはその役職のことをいいます。
61代の朱雀天皇の在位中、幼少であれば摂政がつき、成人であれば関白が置かれるのが慣例になってきました。日本で最初の摂政はあの聖徳太子であり、女帝である推古天皇を支えて中央集権国家の基礎をつくりました。
ホンシェルジュ
ここが、丸太町通りからすぐということを忘れてしまうくらい、静かでしばし時を忘れてぼーっとできます。
高倉橋
室内から望む橋は高倉橋。
室内
どうしてこういう室内って落ち着くんでしょうか。不思議。
拾翠亭
御庭から見る拾翠亭。この建物は全体が数寄屋風書院造りで、当時は主に茶会のための離れとして使用され、今も十畳と三畳のふたつの茶室が残されています。
茶室は、貸し出ししています。
- 茶会
- 俳句・和歌・短歌の会
- 読書会
- 謡曲会(素謡)
- 歴史研究会
- 漢詩研究会(吟詠)
などの行事に限定されていますが。
拾翠亭の貸し出しに関するご案内
とにかく広い京都御苑
京都御苑は 、江戸時代140以上の宮家や公家の邸宅が立ち並ぶ町だった場所。
地図を見ると
- 近衛邸跡
- 桂宮邸跡
- 中山邸跡
- 一条邸跡
- 橋本家跡
- 有栖川宮邸跡
- 土御門第跡
- 西園寺邸跡
- 凝華洞跡
- 賀陽宮邸跡
- 鷹司邸跡
- 九条邸跡
- 閑院宮邸跡
などが記されています。
京都御所、仙洞御所を囲む面積約65haもあります。
65haといえば、1haが10,000㎡なので650,000㎡。
東京ドーム(47,000㎡)約14個分。いまいちピンときませんが広いですね。
明治になって都が東京に移り、邸宅は取り除かれ、公園として整備され市民へ開放。戦後は国民公園として位置づけられ(環境省管理)、御所と一体となった景観を維持しつつ、散策や休養等の場として市民から親しまれている公園です。
とにかく広い、笑。
この公園内にゲートボール場やテニスコートがあることは今回はじめて知りました。(写真はありませんが)
なんとなく京都御苑と聞くと、宮内庁の関連施設のような気になってしまいますが、京都御苑自体は環境省管理の国民公園。
そのなかにある京都御所、仙洞御所、大宮御所が宮内庁が管理。京都迎賓館は内閣府と、なんだかややこしい、笑。
ちなみに国民公園は京都御苑、皇居外苑、新宿御苑、千鳥ケ淵戦没者墓苑の4箇所。
自転車の小道
写真の砂利に線のようなものがあるのは、自転車が通る道。毎日の通勤通学に通る場所なので、小道のようなものができるのだそう。
ベンチに座るもよし、緑が多い場所を散策するもよし、御所を見ながら歴史を感じるもよし、ただ…歩くのは広いので疲れます^^