興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」へ行ってきました!
9月26日(火)から11月26日(日)まで上野の東京国立博物館で開催されています。
すでに10万人突破しているんですねー、すごい^^
興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」の混雑状況
土曜日の混雑状況
運慶展、どうやら朝は混んでいるようですが、午後からはそうでもないらしいのです。
なので今回は金曜・土曜の夜間開館に合わせて行ってきました。
金曜・土曜と11月2日(木)は午後9時まで開館しているのでそこが狙い目ですね。
あとは展覧会が終わる日が近づくと必ず駆け込み需要で(笑)、混みあうので見る予定のある方はできるだけ早めが鉄則。
そうはいってもわたしもついついぎりぎりになることも多いのですが。
チケットも今回は事前に用意もせず、チケット売り場ですんなり購入~。
チケット売り場に「待ち時間0」の貼り紙が。
この貼り紙を見た瞬間、心のなかで「やった!」とガッツポーズ。
ツイッターで混雑状況確認
運慶展の混雑状況がツイッターでも発信しています。
1時間から1時間30分毎に状況がわかるので、ツイッターで念のため確認しておくと良いと思います。
【10月14日(土)】18:30現在 チケット売り場・ご入場ともにお待ち時間はございません。本日の最終入館は20:30、閉館時間は21:00です。
— 運慶展〈混雑情報〉 (@unkei2017komi) October 14, 2017
興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」の見どころ
今回の運慶展は、運慶と縁の深い興福寺の中金堂が約300年ぶりに再建されるのを記念して開催されるもの。これを機に各地の名品がトーハクに集合!
運慶作あるいはその可能性が高いと考えられているのは、異論はあるものの、31体という見方が一般的だそうです。全国各地に分散した運慶作といわれるお像は門外不出のものもあるため、大規模な運慶展はこれまで実現しなかったそう。
それが今回、奈良、興福寺の中金堂再建記念事業として、同寺所蔵の運慶作品が出品、さらに京都、和歌山、愛知、静岡ほか、各地で大切に守り継がれてきた作品計22体が特別に結集。史上最大の運慶展が実現しました。
展覧会に足を踏み入れた瞬間に圧倒されてしまうのはやはり仏像ならでは。
【#運慶展】出品
重要文化財「不動明王立像」「毘沙門天立像」運慶作 神奈川・浄楽寺蔵
昨日の投稿に引き続き、浄楽寺からお出ましの2体です。
強さとたくましさ。運慶の仏像は、当時の人々が仏像に求めたイメージとぴったり合っていたのでしょう。
毘沙門天の足元に踏まれる邪鬼にもご注目。 pic.twitter.com/00zMY1Qdw0— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月24日
【#運慶展】出品
国宝「無著菩薩立像」「世親菩薩立像」運慶作 奈良・興福寺蔵
奈良市の中心に境内を構える興福寺。北円堂の内陣、ご本尊(本展不出品)の両脇に安置される高さ2mの無著菩薩立像と世親菩薩立像は、運慶の集大成ともいえる名作です。会場で心ゆくまで向き合ってみてください。 pic.twitter.com/Dwt9MNCR6U— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月31日
運慶の卓越した造形力によって、まるで生きているかのような写実性あふれる身体表現が見事な願成就院の「毘沙門天立像」や、高さ2メートルに迫る国宝「無著菩薩立像・世親菩薩立像」の重厚感も必見です。
運慶作品は今もなお調査研究が進んでいて、新たな知見が加えられているんだそうですよ。
そして、後ろ姿も見ることのできる360度展示!
お寺さんに安置されている仏像は基本的には正面からしか見ることができませんが、後ろ姿が見れるなんてうれしすぎます、笑。
【#運慶展】出品
重要文化財「子犬」 京都・高山寺蔵
「鳥獣戯画」で知られる高山寺には、運慶の長男である湛慶の作品がいくつか伝来しています。この「子犬」もその一つではないかと見られます。むくむくした愛くるしい姿を見ていると、心がなごみます。 pic.twitter.com/HPd7euzj5B— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年9月7日
ほかに個人的によかった展示は、運慶の息子、湛慶作(出品目録には湛慶作とは書いてありませんが高山寺のHPには伝湛慶作とあります)の「子犬」と「神鹿」。首をかしげてちょこんと座る可愛らしい子犬と阿吽形の雌雄1対の鹿。明恵上人の春日信仰に基づいたものだそうです。
また、所蔵先を確認したい方は1Fの休憩室に掲示してあるので、こちらを撮影しておくと良いかも。
「3分で読める! 運慶展 出品作品紹介」
「3分で読める! 運慶展 出品作品紹介」といったツイッターで出品作品を画像と説明でまとめてありますので、こちらを見ながら現地に行かれると良いですね。
「3分で読める! 運慶展 出品作品紹介」
【 #運慶展 】出品
重要文化財「地蔵菩薩坐像」康慶作 静岡・瑞林寺蔵
運慶の父・康慶は奈良の興福寺周辺を拠点とした仏師。それまでの保守的な作風に対して、新たな造形を生み出そうとする気概があったようです。
康慶によるこのお像は、写実的な表現が現実の人間を表しているかのよう。 pic.twitter.com/2U0UK4nXhL— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月16日
【 #運慶展 】出品
国宝「大日如来坐像」運慶作 奈良・円成寺蔵
運慶の最初の作品として知られます。はつらつとした表情をたたえ、髪一本一本が丁寧に表現され、運慶の才能を感じることができます。まさに「神は細部に宿る」とはこのことでしょうか。 pic.twitter.com/fTECA8GC8p— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月17日
【 #運慶展 】出品
重要文化財「仏頭」運慶作 奈良・興福寺蔵
創建以来1300年の歴史を刻み、運慶とのゆかりの深い興福寺。江戸時代に焼失した西金堂の本尊の頭部として同寺に伝来してきた「仏頭」は目鼻立ちがはっきりし、古記録から造像に運慶が関わったことが知られます。 pic.twitter.com/aVT58FALC2— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月21日
【 #運慶展 】出品
国宝「毘沙門天立像」運慶作 静岡・願成就院蔵
平安時代から鎌倉時代へと時代が移り変わるなか、運慶は新興勢力である東国武士の要求に応え、仏像を制作しました。こちらの毘沙門天立像もその一つ。引き締まった体や武将のような顔つきなど、運慶の独自性が発揮されています。 pic.twitter.com/5l84uu5lLY— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月22日
【#運慶展】出品
重要文化財「阿弥陀如来坐像および両脇侍立像」(10/21~展示)運慶作 神奈川・浄楽寺蔵
神奈川県三浦半島の浄楽寺に伝わる仏像のうち、5体が運慶の作品と知られています。像の中から納入品が発見され、和田義盛とその夫人の発願により運慶が造ったものだとわかったのです。 pic.twitter.com/sgMnAupwJd— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月23日
【#運慶展】出品
重要文化財「不動明王立像」「毘沙門天立像」運慶作 神奈川・浄楽寺蔵
昨日の投稿に引き続き、浄楽寺からお出ましの2体です。
強さとたくましさ。運慶の仏像は、当時の人々が仏像に求めたイメージとぴったり合っていたのでしょう。
毘沙門天の足元に踏まれる邪鬼にもご注目。 pic.twitter.com/00zMY1Qdw0— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月24日
【#運慶展】出品
国宝「八大童子立像」のうち「制多伽(せいたか)童子」運慶作 和歌山・金剛峯寺蔵
空海がひらいた聖地、高野山の金剛峯寺に残る運慶屈指の名作です。制多伽童子はお経のなかでは性悪とされますが、この像では理知的な顔立ちで上品な印象に造られています。 pic.twitter.com/0uNmMznErZ— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月25日
【#運慶展】出品
国宝「八大童子立像」のうち「矜羯羅(こんがら)童子」運慶作 和歌山・金剛峯寺蔵
くりくりした目、はちきれそうな体。運慶は実際にいた子どもを模して像を造ったのかもしれません。目の部分には、水晶を用いてリアル感を高めています。 pic.twitter.com/zkHMywIGvO— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月28日
【#運慶展】出品重要文化財「地蔵菩薩坐像」運慶作 京都・六波羅蜜寺
地蔵菩薩は人々を苦しみから救ってくれる仏として、平安時代後期から盛んに信仰されました。
このお像は、写実的な衣文が特徴。「夢見地蔵」と呼ばれ、運慶が夢の中で見た地蔵菩薩を彫ったと伝えられますが、真相はいかに…。 pic.twitter.com/NRAcyXICJU— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月29日
【#運慶展】出品
重要文化財「聖観音菩薩立像」運慶・湛慶作 愛知・瀧山寺蔵
建久10年(1199)に没した源頼朝を供養するために造られ、像の中には頼朝の髪と歯が納められたと史料は伝えています。運慶と長男の湛慶の作。お寺の外で公開されるのは今回の展覧会が初めてです。 pic.twitter.com/S0DhreEVlK— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月30日
【#運慶展】出品
国宝「無著菩薩立像」「世親菩薩立像」運慶作 奈良・興福寺蔵
奈良市の中心に境内を構える興福寺。北円堂の内陣、ご本尊(本展不出品)の両脇に安置される高さ2mの無著菩薩立像と世親菩薩立像は、運慶の集大成ともいえる名作です。会場で心ゆくまで向き合ってみてください。 pic.twitter.com/Dwt9MNCR6U— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年8月31日
【#運慶展】出品
国宝「四天王立像」奈良・興福寺蔵(写真は多聞天像)
興福寺南円堂の四方に安置された像高約2メートルの巨像。動きが大きく力強い。装飾豊かなよろいや着衣の表現も見どころです。 pic.twitter.com/BhBDDfUmMT— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年9月4日
【#運慶展】出品
重要文化財「大威徳明王坐像」運慶作 神奈川・光明院蔵(神奈川県立金沢文庫管理)
2006年度の修理時に納入品が取り出され、鎌倉の将軍御所で養育係をつとめた源氏大弐殿の発願で運慶が制作したことが分かりました。横浜市の称名寺の子院、光明院に伝わる運慶最晩年の作です。 pic.twitter.com/JCLSQAh7FP— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年9月5日
【#運慶展】出品
重要文化財「毘沙門天立像・吉祥天立像・善膩師童子立像」湛慶作 高知・雪蹊寺蔵
運慶の子のうち6人は仏師として名を残しており、長男の湛慶は84歳で没するまで第一線で活躍しました。高知市の雪蹊寺には湛慶による作品が残っています。童子の像は、かわいさいっぱいです。 pic.twitter.com/WnDTpGjYbV— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年9月6日
【#運慶展】出品
重要文化財「子犬」 京都・高山寺蔵
「鳥獣戯画」で知られる高山寺には、運慶の長男である湛慶の作品がいくつか伝来しています。この「子犬」もその一つではないかと見られます。むくむくした愛くるしい姿を見ていると、心がなごみます。 pic.twitter.com/HPd7euzj5B— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年9月7日
【#運慶展】出品
重要文化財「十二神将立像」
画像は「戌神」。京都の浄瑠璃寺に伝来した十二神将立像は現在、静嘉堂文庫美術館と東京国立博物館の2か所に分かれて所蔵されています。表情や姿勢は様々で、十二支の動物を表しています。
12体揃って展示されるのは、42年ぶりです! pic.twitter.com/20iUOcEsMZ— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年9月8日
【#運慶展】出品
国宝「龍燈鬼立像」康弁作 奈良・興福寺蔵
運慶の三男、康弁の作。頭に灯籠を載せ、上を向いた目がユーモラスです。力士のような腕やお尻の筋肉は、驚くほどリアルな表現。父運慶から学び、受け継いだものでしょう。 pic.twitter.com/yhmOUCEgSJ— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年9月9日
【#運慶展】出品
国宝「天燈鬼立像」奈良・興福寺蔵
左肩にのせた灯籠で、仏像を照らす役割を担います。口を開いた天燈鬼は阿形ですが、対する龍燈鬼は吽形。動と静のイメージが対照的な鬼の像です。 pic.twitter.com/Io22qOWMIA— 龍燈鬼@運慶展【公式】 (@unkei2017) 2017年9月10日
興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」の鑑賞後は、ちょっとためになる運慶学園
運慶鑑賞後は、運慶学園で入学試験を受けてみましょう。
運慶学園
http://unkei2017.jp/gakuen/ungakutest
『いつも心に運慶を。』
がキャッチフレーズです。完全に運慶ファンのためのサイトですね。
合格すると学生証が貰えますよ。
さいごに
運慶展いかがでしたか?
出品作品がどれも大きいので、少し離れたところからでも良く見えますので、小さい作品が多い展覧会と比べると、見やすいです。
他会場への巡回がないので、ご覧になりたい方は、開催期間中に行かなきゃダメですよ~。