萩に旅行に行くというので、お土産にお願いした萩焼。
少し前にお茶に詳しい人から、萩焼は、毎日お茶を飲んでいると器の色が変わるから、買ってみると楽しいよ、と言われたので、今回お土産に萩焼を頼んだのでした。
(参考)
http://www.hagiyaki-kaikan.com/hagiyaki/index.html
そもそも萩焼とは?
茶陶(茶の湯で使うための陶器)として有名な萩焼ですが、山口県萩市一帯で焼かれる陶器のこと。
江戸時代に周防・長門の二国を領有する毛利氏の御用窯として発展した陶器で、その歴史は今から400年以上前の文禄元年(1592)、豊臣秀吉の朝鮮出兵に遡るんだとか。
茶の湯の世界では古くか格付けとして「一楽二萩三唐津」と言われるほど、茶人好みの器を焼いてきた萩の焼き物。
萩焼の特徴とは?
萩焼はざっくりとした焼き締まりの少ない陶土を用いた、独特なやわらかな風合いが特徴。
陶土と釉薬の収縮率の違いによってできる表面の細かなヒビ「貫入」と、この貫入から水分が浸透することによって使い込むほどに器の色合いがだんだんと変化し、なんとも言えない侘びた味わいを見せるようになるそうです。
この変化を「萩の七化け」と言い、根強いファンが多いそうです。
漏れる?
萩焼会館のホームぺージには「漏れる湯呑」という萩焼こぼれ話が掲載されています。
お客さまから、萩で買った湯呑にお茶を入れたら、染み出てきたんだけど不良品では?というような問い合わせが少なくないのだとか。
この漏れるというのが萩焼の最大の特徴なんだそうです。ちょっとびっくりですよね。
萩焼の特徴である、やわらかな風合い。
萩焼の土の特徴は目が粗く、焼き締まりが少ない、ということは土の粒子が粗く、すき間がたくさんある。
さらに釉薬には「貫入」と呼ばれるヒビが入っているため、水分がそのヒビから器の中に浸透し、表面にまで出てくることがあるんだとか。
(参考)
http://www.hagiyaki-kaikan.com/hagiyaki/
漏れたらどうするか?
繰り返しお茶を入れているうちに茶渋で詰まって漏れなくなってくるそうです。
そんな感じなの?って思っちゃいますが^^
この茶渋が器に入り、器の色が変わってくることを「萩の七化け」と呼ばれ、萩焼の特徴のひとつ。
ほかにはおもゆ(カタクリでも)を萩焼に入れ、半日から一日程度浸透させ、その後水洗いし、よく乾燥させる方法もあります。
陶土や釉薬の種類、焼き方によっても漏れが少ないもの、多いものとあるようですので、購入する場合はお店の人に聞いてみると安心ですね。
器を育てる
萩焼の特徴である、漏れ。この漏れの止まり具合や色の変化を楽しむ。
萩焼は使い込まれてようやく完成品となるそうなのです。
なんだか毎日使って、変化を楽しむこと。
ただの道具として使うのではなく、愛着を持って日々使うことで完成されるなんて、面白いと思いました。
わたしも日々愛着を持って使って、一年後どんな変化をするのか楽しみになってきました~。