東京国立博物館で2017年6月4日(日)まで開催されている特別展「茶の湯」
こちらにゴールデンウィークの休みを使って行ってきました!
室町時代から近代までの「茶の湯」の美術の変遷を展示。
東京国立博物館のホームページには、「茶の湯」をテーマにこれほどの名品が一堂に会する展覧会は、昭和55年(1980)に開催された「茶の美術」展以来、37年ぶりとありました。
もちろん展覧会も見ごたえのあるものでしたが、今日は東京国立博物館のミュージアムショップで販売されていた茶籠を買ってしまったので(笑)、紹介しようと思います。
そもそも茶籠って何???
そもそも茶籠って何?思われるかもしれませんが
茶籠とは、茶道具を収納するための籠のことで、小ぶりな籠の中に、薄茶を点てるための必要最低限の道具が入っています。旅行に持っていったり、お友だちの家に遊びに行ったり、ピクニック(野点ですね^^)に持って行ったり、簡単に持ち運びができます。
特別展「茶の湯」のグッズを侮るなかれ
以前から茶籠が欲しいなとは思っていたのですが、まさかミュージアムショップで茶籠が販売されているだなんて思ってもいなかったので、見つけたときは目がハートマークになってしまいました!しかもミュージアムショップで販売されていた茶籠はモダンながらもその小ささが可愛い。
この茶籠、中のお道具も少しだけですが選べるところが、また良かったのです。でも結構悩みましたが^^
作家茶碗、茶碗袋、茶器、茶器袋、茶杓、茶杓袋と、数種類の中から選んで自分好みにすることができるんです。
茶籠セットを紹介~!
建水
まずは建水。建水とは湯をこぼし捨てるための道具。一枚の銅錫板をひとつひとつ槌で打ち延ばし、継ぎ目のない鍛金の技術(槌起という)を駆使して仕上げられたものだそうです。仏教国ミャンマーで作った素地に、侘びた風情を出すため、日本で磨き研磨し仕上げているんだとか。
茶碗
次は茶碗です。
わたしが選んだのは作家茶碗の今井兵衛 旅持ち茶碗のストライプ。
こちらの 今井兵衛氏は「第11回東京・ニューヨーク姉妹都市陶芸コンテスト」にてファンクショナル(実用的)部門最優秀賞に選ばれた方だそうです。
アフリカの民藝っぽい、でも繊細な感じもするところが気に入りました^^
茶碗袋
茶碗袋はピンクにしました。最初はピンクではないものにしようかと思ったのですがほかの茶碗袋も見せていただいたのですがこのピンクに勝るものがなかったので。
内側はストライプの両面使いです。
茶器
茶器は村瀬治兵衛デザインによる伝統の尻張り型。モダンな形がいいですよね。
茶器袋
茶器袋は伝統の大津袋形の包みをアレンジしたものだそうです。
こちらの柄は茶杓袋の柄と同じものです。
茶杓
茶杓は材質を迷ったのですが、黒檀にしました。
茶巾筒
茶巾筒は奈良製。わたしは白蝶貝にしました。
茶巾は茶碗をふき清めるための布巾のこと。茶巾筒とは茶箱や茶籠の中で茶巾をいれるための道具です。
茶筅と茶筅筒
最後は茶筅と茶筅筒。
茶筅は茶筅筒にあわれたサイズ。奈良産の竹を使った熟練工による手作り。こちらは消耗品^^
茶筅筒はその名のとおり、茶筅をいれるための筒状の道具。村瀬治兵衛デザインで持ち運ぶ際に茶筅の竹の穂を保護するためのものだそうです。
茶道具を収納してみると
まず建水に茶碗袋に入った茶碗をセット。そのなかにさらに茶器袋に入れた茶器をセットします。
建水の脇に茶筅をセットした茶筅筒を。
その横に茶巾筒を。
一番上には茶杓を入れました。
ここでちょっと気になったのが建水と茶筅筒が直接当たってしまうこと。なんだか傷が付いてしまいそう。茶筅筒にもちょっとした袋が欲しいかも。
今度旅行するときにはこの茶籠を持っていこうと思います。茶碗はもうひとつ何かおうちにあるものを用意して二つあったほうがよいかな。お抹茶は一保堂で買ったのでそちらを茶器に入れようと思います。あとはお湯を入れるポットが欲しいかも~。(一応野点できるように、笑)
さいごに
茶籠セット。
とっても日本人らしいと思うのはわたしだけでしょうか?
昔からなんでも箱にしまったりするのが日本人。桐の箱に入れて大切にしまう。逆に箱がないと売るときに値段が安くなったり、笑。茶籠もお道具を小さな籠にうま~くセットして持ち運べるように考えるなんて、日本人だから考えることなのかな、って思ったりしました。