千葉市美術館の『ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信』の混雑状況と見どころ!

浮世絵コレクションを誇るボストン美術館から、活躍の様子をほぼ網羅する鈴木春信の作品はもちろん、この絵師を育んだ時代の気風を伝える他の絵師の作品も加えた約150点が展示されています。

希少な春信の作品は、8割以上が海外に所蔵されていて、日本国内で作品を見る機会は本当に限られていますので、都内からは遠いですが見に行く価値はあると思います!

都内で同じような展覧会を開催すれば、大混雑間違いなし。ですが、千葉市美術館なら混雑は。。。

ということで、混雑状況と見どころを紹介します。

ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信の混雑状況

9月15日(日)にボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信に行ってきました。

開催期間が

[surfing_su_note_ex]9月6日(水)~10月23日(月)[/surfing_su_note_ex]

の中で、割と前半に鑑賞に行ったのと、千葉市美術館ということで、地下駐車場には難なく駐車。

そこからエレベーターで展示フロアに行き、受付。

ここも、それほど混雑していません。

しかし、いざ鑑賞開始となったときは、作品の前に順番に人が並んでいるではないですか!

???今までの千葉市美術館の鑑賞状況と違うな。そんな感じでした。

近くで鑑賞したい場合には、その列に並んで、ゆっくりと鑑賞するしかありません。

背の高い男性は、列の一歩後ろから鑑賞している方が多くいましたが、そうじゃない方は、並んで食い入るように鑑賞しています。

作品も小さめのものが多いので、自然と近くになるんですね。

単眼鏡が必要ですね。

単眼鏡は、一万円前後の物が良いとか。これを機会に入手しておくべきでした。

ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信の見どころは?

鈴木春信(1725?-70)は、高度な多色摺木版画、すなわち錦絵誕生の頃に
第一人者として活躍した浮世絵師です。
若い恋人たち、母と子、さりげない日常の生活の景、
古典主題から発想された見立絵・やつし絵など、春
信は小さな画面の中に詩的で洗練されたイメージを豊かに表現しました。
江戸の評判娘や名所を主題に取り入れ、錦絵の大衆化に貢献したことでも知られています。
上質な紙に色彩を重ねた木版の温かな風合い、
主題にも工夫を凝らした春信の作品は、
見る者に深い安らぎと至福のひとときを与えてくれることでしょう。

出展:千葉市美術館

見立て絵

春信の作品には見立絵が多いのです。

見立て絵とは、古典物語の名場面をひそませて、鑑賞者に絵を読む楽しみを提供している作品です。

『見立玉虫 屋島の合戦』は、平家物語の玉虫御前を当世風の娘に置き換え描かれた見立て絵で、『第2章 絵を読む楽しみ』で鑑賞できます。

色彩が鮮やか!

ボストン美術館の浮世絵は長らく展示されずに良い環境で保管されてきたため、退色もあまりしなかったようなのです。

絵暦と呼ばれる絵の中に描かれている数字も判読可能です。

この数字を読み始めると、なかなか前に進まないので、行列が途切れなくなってしまうんですね。

しかも、絵暦は『第1章 絵暦交換会の流行と錦絵の誕生』の前半に展示されているので、混みますよね。

若冲も展示中

千葉市美術館が所蔵している版画も展示しています。浮世絵展が開催されるときに必ずといってよいほど登場する、若冲の『乗興舟 じょうきょうしゅう』も展示されていました。

乗興舟を一人から二人で回りの状況を気にせず鑑賞できる千葉市美術館は素晴らしいですね。

これも。

初公開や初里帰りの作品が多数!

出展作品のうち約8割がアメリカに渡って以来、初めての日本公開です。

ボストン美術館は作品の良好な状態を守るため、里帰りの前後5年、合計10年間は、公開展示をしない条件があるのだそう。

貴重な機会であることは間違いなしなのです。

『ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信』で見ておかないと、5年間はボストンに行っても見れないってことですね。

さいごに

千葉市美術館は、千葉という場所がら、本当に大混雑せずに作品が鑑賞できます。

同じ企画を都内や京都で開催しようものなら、2時間~3時間待ちは当たり前でしょうね。

それが、待つことなく、しかも地下の駐車場に車を駐車して鑑賞できるなんて、千葉って良いね~と思います。

駐車場ももちろん『無料』。

ということで、話題になる前にぜひ、鑑賞にいらして下さい。


明日放送されちゃいますね。

この混雑状況は9月15日時点なので、混雑していたら、ごめんなさい。

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