酵素ダイエットでなぜ痩せる人と痩せない人がいると思いますか?
- 飲み方が違うから?
- 商品が違うから?
- そもそも酵素は関係ないから?
いろいろ想像はできますが、調べてみるともっと違う理由がありました。
そこで今回は酵素の基本的なことと、痩せるための酵素の摂り方を紹介します。
酵素の基本
どうして酵素を摂ると良いよ~と言われているのか知っていますか?
知っていると食生活や生活習慣を変えなきゃ!と思う内容です。
生きるために必要な栄養素の1つが酵素
あらゆる生命体が生きていくために必要な栄養素があります。
◆三大栄養素
①糖質(炭水化物)
②脂質
③タンパク質
◆五大栄養素
①~③
④ミネラル(約100種類)
⑤ビタミン(約30種類)
◆六大栄養素
①~⑤
⑥水
◆七大栄養素
①~⑥
⑦食物繊維
◆八大栄養素
①~⑦
⑧ファイトケミカル(約1万種類)
この8つの栄養素に加えて、第九の栄養素と言われているのが
酵素
なんです。
酵素とは?
まず酵素には
- 体内にある「潜在酵素」
- 食物から摂る「食物酵素」
があります。
さらに体内「潜在酵素」は「消化酵素」と「代謝酵素」に分けられます。
◆消化酵素とは
食べ物を消化する酵素ですね。栄養素を体内にスームーズに吸収する手助けをしています。
これはなんとかなくわかります。
◆代謝酵素とは
食べ物を消化した後に腸壁で吸収された栄養をエネルギーに変えるのが代謝酵素です。
他にも
- 免疫力アップ
- 神経やホルモンバランスの調整
- 代謝促進
などの働きもあります。
免疫力アップや代謝促進って酵素の働きだったんですね。ただ1つ問題?があって
消化酵素を使っている時は代謝酵素が使えない!
ということ。つまり食事以外に間食ばかりしていると、代謝酵素が使えないから免疫力アップやホルモンバランスの調整や代謝促進といったことが出来ません。
お菓子ばかり食べている人は、カロリーの摂取量が多いということに加えて、代謝もしないし、免疫力もアップしないし、という弊害が起きていることになります。
また、潜在酵素の生産量が
- 一生で一定量
- 一日でも一定
なんです。
また
ストレス、食品添加物、白砂糖、脂肪、悪い油、タバコ、アルコール
などで酵素不足に陥ってしまいます。
しかも、年を経るにつれて潜在酵素は減少していくのですから、たまったものじゃありません。
で、この酵素とダイエットがどう関係してくるのか?ということを次で説明していきます。
なぜ痩せると人と痩せない人がいるのか?
酵素が不足するとそれが体型に現れます。
消化酵素には
- 炭水化物分解酵素(アミラーゼ)
- たんぱく質分解酵素(プロテアーゼ)
- 脂質分解酵素(リパーゼ)
があり、人それぞれ苦手な消化タイプが存在します。この苦手な消化タイプで体型や体質が決まっているので、なんでも良いから酵素を摂れば痩せるということにはならないんです。
ですから、痩せた人は偶然苦手な消化酵素を摂取していたため、自分に必要な酵素を摂ることが出来ていた可能性があります。
逆に痩せない人は、苦手な消化酵素が摂れずにいた可能性があります。
酵素不足の影響と体型
体型の分類
酵素不足が影響する体型には4つのタイプがあります。
Aタイプ:マンゴー型
Lタイプ:洋梨型
Pタイプ:りんご型
LAタイプ:バナナ型
この体型の分類は、ナターシャ・スタルヒンさんの書籍やブログで紹介されています。2005年と結構古くに書かれていましたが、全然知りませんでした。
◆チェックリスト
チェック Ⅰ(Aタイプ:マンゴー型)
- わきの下の幅と腰幅はほぼ同じで、あたまのてっぺんからつま先まで、ほぼ均等に脂肪がついている
- 太っている場合、余分な脂肪はおなかまわりおよびウエストを中心に、おしりにもついている
- 何か無性に食べたくなったときには、甘いものに手をのばす。コーヒーも大好き
- 食事には、パン、パスタ、ご飯は絶対にはずせない
- 甘いものをたべないとイライラする
- 昼頃には疲れが出る
1~4: 個
5~7: 個
合計: 個チェック Ⅱ(Lタイプ:洋梨型)
- 肩幅に比べヒップが大きい。下半身のほうが太っている
- ウエスト(cm)÷ヒップ(cm)で計算すると、男性は0.75、女性は0.7以下になる
- クリーミーな料理や、こってりした甘いものが好き
- 味付けの濃いものや香辛料を多く使ったスパイシーな料理を好む
- 脚がむくみやすい、あるいはつりやすい
- 婦人科系のトラブル(PMS、生理痛、生理時の多量出血、子宮筋腫、子宮内膜症など)に悩まされている、または
- 悩まされていたことがある(男性はチェック不要)
- 甲状腺機能低下症を指摘されたことがある
1~4: 個
5~7: 個
合計: 個チェック Ⅲ(Pタイプ:りんご型)
- 腰幅に比べて肩幅が広く、どちらかというとがっちりタイプ
- 脂肪はおなか、胴の上部、背中など、上半身中心につく。脚は上半身に比べて細く、女性の場合胸が大きい
- 食事には必ず肉、またはほかのたんぱく質食品を食べる。とくに脂肪の多いものや揚げ物が大好き
- 出された料理には必ず塩やしょうゆをかける
- 食事と一緒にお酒(お酒が飲めない場合は他の飲みもの)が欲しくなる
- おなかにガスがたまりやすい、または便秘に悩まされているか、便が臭い
- 高血圧、糖尿病などの慢性疾患がある、またはその傾向がある
1~5: 個
6、7: 個
合計: 個チェック Ⅳ(LAタイプ:バナナ型)
- ヤセ形で手足が長く、ボーイッシュな体系。太っている場合、やわらかい脂肪が体全体についてくる
- 成熟するのが遅かった、または10代の頃と体型がほとんど変わらず、女性の場合胸は小さめ
- 乳製品は大好きだが、牛乳を飲むと下痢をしやすくなったり、ガスがたまったりするなど不調があらわれる
- 偏食傾向にある。甘いもの、パスタ、ご飯などのデンプン質のものも好きだが、どちらかと言えばさっぱりした味のものを好む
- 下痢と便秘をくり返すなど、腸の問題に悩まされることが多い
- ストレスを感じやすく、体調を崩しやすい。一度バランスを崩すと次々とトラブルに見舞われ、病院を渡り歩く傾向にある
- 慢性的なアレルギーを抱えている
1~4: 個
5~7: 個
合計: 個ボディタイプチェック結果
Ⅰ~Ⅳすべてのチェックが終わったら、以下の基準で自分のボディタイプを決定しましょう。タイプがひとつに決まらない場合には、メインとサブに分けて判断します。
チェックⅠ~Ⅳの中で、もっとも多くあてはまったものが、あなたのメインタイプ。2番目に多かったものがサブタイプ。
↓ いくつかタイプが同じ数だった場合は…
各チェックの質問1~4(チェックⅢのみ質問1~5)にあてはまった数がより多いものが、あなたのメインタイプ。。また、朝、ときどき疲れた状態で目が覚める
気分的に落ち込んだり、感情の起伏がある出典:ナターシャ・タイムス
ちなみに私の奥さんは、Aタイプのマンゴー型。
- チェックⅠが合計4個
- チェックⅡが合計3個
- チェックⅢが合計0個
- チェックⅣが合計2個
だいたい私が見ても、ちゃんと該当している内容にチェックをしています。
で具体的に体型のタイプにどういった特徴があるのか次で説明します。
Aタイプ:マンゴー型
◆特徴
- 日本人に多いタイプ
- 全身に脂肪がついている
- お腹から腰周りに脂肪が蓄積
- お米・麺・パン・チョコ・ケーキが好き
- たんぱく質をあまり食べず、炭水化物を中心に食べる
- 疲れると甘いものが欲しくなる。依存性が高い
- 肥満遺伝子はβ3AR
もう、完璧といって良いくらいこの特徴が当てはまっています。
といってもお米・麺・パン・チョコ・ケーキってみんな好きじゃないの?と思います。だから日本人に多いんですね。
◆注意が必要な健康トラブル
- 腸が汚れやすい
- 冷え
- 胃腸系のガン
- 低血糖症や低血圧
- ウツや落ち込み
- 慢性疲労
- 頭痛やPMS
- 膵炎や痔
- 不眠
- 記憶力と集中力の低下
このあたりは該当するものが少ないですね。強いて挙げるなら、「冷え」と「集中力の低下」でしょうか。
◆対策
- 定期的なファスティング
- このタイプが好むものを分解するには、アミラーゼ、ラクターゼ、スクラーゼ、マルターゼなどの酵素が必要。
- 空腹時にはプロテアーゼで毒素分解
- 激しい運動よりもウォーキング
- 高タンパク質を意識して、糖質制限を行う
- 消化酵素を補うならアミラーゼ(炭水化物分解酵素)
◆食事で補うには?
①野菜(生が良い)
アスパラガス、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツ、カリフラワー、セロリ、キュウリ、葉野菜、キノコ類、オクラ、スプラウト、ズッキーニー
②果物
大体OK。バナナは控える
③穀物類
小麦、大麦、オーツ、米
④乳製品
白い柔らかいチーズ、プレーンヨーグルト
⑤ナッツ類
大体OK(ピーナッツ以外)、ローストしたもの
⑥タンパク質
卵、魚、鶏肉、牛肉、大豆製品
⑦避ける食べ物・飲み物
コーヒー、紅茶、砂糖、デザート、市販の果物ジュース、揚げ物、精製された穀物、小麦粉を使った食品
この食品については一点悩みました。小麦はOKだけど小麦粉を使った食品はダメなんですね。
小麦粉を使った食品といえば、パン・ピザ・うどん・ラーメン・パスタなどですよね。
精製された穀物がダメってことは、シリアルなどを食べるということですね。精製されいるものは、食後の血糖値が急上昇します。
血糖値急上昇→インスリンの過剰分泌→糖分を脂肪として蓄積
といった流れで太りやすくなります。
でも、白い食べ物って美味しいですよね。
Lタイプ:洋梨型
◆特徴
- 下半身太り型で腰から下腹部に脂肪が蓄積
- 肩幅よりも腰幅が広い
- ぜい肉が腰や太ももにつく
- 味が濃い、辛い、こってり、スパイシーなものが好き
- 遺伝的に脂肪の燃焼が遅いので痩せにくい
- セルライトが多い
- 肥満遺伝子はUCP1
◆注意が必要な健康トラブル
- 乳がん
- 尿道炎や膀胱炎
- 糖尿病
- 白内障
- 湿疹
- 胆石
- 筋肉痛や関節痛
- 花粉症
◆対策
- 脂質が多いものを避けて高タンパク質な食事を心がける
- 劣化した油を避け精製されていない炭水化物を摂る
- 運動はウォーキングやエアロビなど
- アボカド、フラックスシード、ココナッツの油を摂る
- 消化酵素を補うならリパーゼ(脂質分解酵素)
◆食事で補うには?
①野菜
生食:アスパラガス、ニンジン、キュウリ、ニンニク、緑豆、オクラ、タマネギ、大根
蒸すか茹でる:ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、セロリ、ナス、キノコ類、ピース、ジャガイモ、トマト
②果物
大体OK。リンゴは控えめに
③穀物類
小麦、オーツ、米
④乳製品
白い柔らかいチーズ、カッテージチーズ、ヨーグルト
⑤ナッツ類
少量であれば大体OK、カボチャの種、ひまわりの種、クルミ
⑥タンパク質
大体OK(豚肉およびレバーなどの内臓肉以外)
⑦避ける食べ物・飲み物
生クリーム、バター、脂肪、揚げ物、マヨネーズ、脂肪分の多い 菓子類、アイスクリーム、スパイス類、塩・醤油など
Pタイプ:りんご型
◆特徴
- 日本人には少ないタイプ
- がっちり体型で腰幅よりも肩幅が広い
- お尻に丸みが少ない
- 上半身に筋肉が付きやすく肩や二の腕が大きく太い
- セルライトは付きにくく胸が大きい
- チョコが好き。卵や肉を好んで食べる
- 筋肉や腸内に毒素や老廃物をため込むので、身体の痛みやガス、膨満感がある。
◆注意が必要な健康トラブル
- 副腎疲労症候群
- 慢性疲労
- 便秘
- 骨密度低下
- 甲状腺機能低下
- 低血糖症
- PMS
- 胃炎
- 集中力低下
◆対策
- 筋トレよりダンスなどの全身運動が向いている
- ファスティングの効果が一番でやすく楽に出来る
- 消化酵素を補うならプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)
- なんで食べるのでアミラーゼ、リパーゼ、プロテアーゼの複合酵素が良い
◆食事で補うには?
①野菜(できる限り生が良い)
アスパラガス、芽キャベツ、キャベツ、ニンジン、カリフラワー、 セロリ、ナス、ニンニク、葉野菜、キノコ類、タマネギ、ピース、ピーマン、ジャガイモ、大根
②果物
リンゴ、アンズ、クランベリー、ナシ
(グレープフルーツなどの柑橘系は不向き)
③穀物類
とうもろこし、大麦、ライ麦、キビ(ご飯のように炊いた穀物類はこのタイ プには重い。
④乳製品
スキムミルク、ヨーグルト、カッテージチーズなどで低脂肪のものを選ぶ。
⑤ナッツ類
ひまわりの種、カボチャの種、クルミ
⑥タンパク質
鶏肉、魚、卵
⑦豆類
大豆、豆腐は避ける。
⑧避ける食べ物・飲み物
塩分の多い食品、豚肉、揚げ物、塩、赤肉、内臓肉、小麦粉
LAタイプ:バナナ型
◆特徴
- 子供っぽい細見の体型か赤ちゃんのようにプヨプヨしたやわらかい体型
- 太りにくく努力なしに体重維持が出来る
- やせ形で筋肉がつきにくく虚弱体型
- 人工栄養で育っている場合が多い
- ほとんどの食べ物を消化分解できないので、疲労感が続く。
- 乳製品と炭水化物の消化が苦手
◆注意が必要な健康トラブル
- 慢性的な下痢や便秘
- アトピー性皮膚炎
- アレルギー症状
- 慢性疲労
- 低血糖
- 甲状腺機能低下
- ウィルス細菌性感染
- 過敏性腸炎
- 鼻炎
- 耳鳴り
◆対策
- 時間をかけて咀嚼し食事すること
- 食物繊維を摂ると腸の調子が悪くなうので生ジュースで摂取
- エアロビや武道、ヨガが理想的
- 糖質制限は最初調子がよくなるが消化できずに体調が悪くなる場合も
- 消化酵素を補うならプロテアーゼ(たんぱく質分解酵素)
◆食事で補うには?
①野菜(蒸す・茹でる)
アスパラガス、カリフラワー、セロリ、ナス、ニンニク、緑豆、葉野菜、マッシュルー ム、オクラ、タマネギ、ピース、ホウレン草、トマト
②果物
リンゴ、ブドウ、グレープフルーツ、イチジク、レモン、プラム、みかん
③穀物類
オーツ、米、小麦
④乳製品
このタイプにとって乳製品は刺激物
⑤ナッツ類
アーモンド、ココナッツ、キャシューナッツその他でもローストしてあればOK
⑥タンパク質
鶏肉、牛肉、魚、卵、豆腐
⑦避ける食べ物・飲み物
イスクリーム、サワークリーム、チーズ、バター、砂糖、小麦粉、 調味料、スパイスもなるべく使わない。
さいごに
いかがでしたか?体型のタイプによって対策が違うということがわかりました。
自分の好きな食べ物が、消化が苦手という場合が多いため、本当にそうなのか比べてみてください。
痩せるためには酵素ならなんでも良いというわけではないんです。
ちょっとこれを徹底して体重を落としたいとなると、一筋縄ではいかなそうですね…