椅子やソファのサイズ表記にある『W・D・H・SH』の意味と読み方や単位を紹介します。カタログやWEBサイトなどを見ていると、当たり前のように書いてありますが、詳しく説明されているものが少ないですよね。
建築設計に携わる身としては、捨て置けない、笑。ということでまとめました。実際に現場でのやり取りで使っている読み方なども紹介しますので、どうぞご覧下さい。
W・D・H・SHの意味
まずW・D・H・SHの意味から説明します。
W・D・H・SHの組み合わせですと、SHがあるので椅子かソファの寸法ということになります。
- W:幅
- D:奥行
- H:高さ
- SH:座面高さ
実際には
W760 × D700 × H660 (SH475)
このように表記されていたりします。
図面で詳しくどこの寸法のことをいうのか説明します。
椅子のW・D・H・SH
一般的な椅子の場合は
上面図には『WとD』
正面図には『WとH』
側面図には『DとSHとH』
どこの寸法なのか一目瞭然ですね。
別の椅子の場合です。
側面図に『H』寸法を入れないでみました。これはあってもなくても問題ありません。
正面図で『H』寸法がわかるからです。
次に座椅子の場合です。
座椅子の場合の『SH』が薄いですね。この座面の上に座布団を置いて座ることになるので、実際に座る座面高さは、SHに座布団の厚さを加えた寸法になります。
ソファのW・D・H・SH
2人掛けのソファの場合です。
座面の高さが図面でわかるのが正面図しかありませんので『SH』の寸法はこの図面で記載してあります。
チェストのW・D・H
ついでにチェストの『W・D・H』も紹介します。
これは簡単ですね。
カタログなどにはW800 × D400 × H720
のような表記がされています。
W・D・H・SHの読み方
W・D・H・SHの読み方ですが
- Wは『wide(ワイド)』
- Dは『depth(デプス)』
- Hは『height(ハイト)』
- SHは『seat height(シートハイト)』
ということになりますが、実際には
『W・D・H・SH』は表記上の略として使用しているだけなので
『このデプスを350から450に変更して!』
なんて使い方はしません。
せいぜいDの場合は『ディー』とかSHの場合は『エス・エイチ』とかです。しかし、間違いなく正確に意図を伝えるためには、『幅、奥行き、高さ、座面高さ』といった日本語で伝えます。
ですから表記上
W760 × D700 × H660 (SH475)
と書いてあっても、
『この座面高さ475は低すぎない?』
とか
『このエス・エイチ475は低すぎない?』
というような会話になります。
『このシートハイト475は低すぎない?』
という会話にはなりません。
もし使っている人がいたら、ちょっとププって感じですね。決して間違いではありませんが。。。
W・D・H・SHの単位
次にW・D・H・SHの単位の説明をします。
W760 × D700 × H660 (SH475)
ここに使われている寸法は全て『mm』です。
家具なので760cmにならないことは想像が出きますが。760cmだと7m60cmということになりますからありえないですね。
建築設計や家具設計、その他建築に関わる建材などは全て単位がmmでやり取りされています。
1mは1000mmなので例えば
『ここの寸法は本当に1000でいいの?』
みたいな使い方です。
ただ、カタログによっては
単位(cm)
のような記載がしてあるかもしれません。しかし、単位についての凡例がなければ全て『mm』ということです。
でも、お客さんに説明するときは、一般の方がわかりやすいように『cm』にすることはあります。
プロ同士は『mm』が共通認識で
お客さんには、その人がわかりやすい単位に直すという感じです。
さいごに
いかがでしたか。わかってみれば簡単なことですが、家具選びには寸法の情報は必須です。
特に通販の情報だけで購入する場合は、しっかりと確認するようにしましょう。
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